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ワシを使って不審ドローンを退治!?訓練した鷲による捕獲作戦!

ドローンの普及が進み、多くの方が大小様々な小型無人機(ドローン)を購入、飛行することが出来ているが、その影響で飛行禁止区域、特に空港や原子力発電所などの無断飛行に各国で対応に追われている。その中でもテロとして悪用される危険を危惧している。
そんな中で、ある国で鷲(ワシ)を活用した不審ドローン対策を検討している。
不審ドローンへの対策としては、これまで妨害電波による撃墜や自動で追跡・捕獲するドローンなどがあるが、もしも捕獲に失敗した場合、万が一その下に人や家屋があった場合の懸念がありました。そこで鷲による捕食(捕獲)活動でドローンを捕獲し、墜落させることなく安全に確保できるのではないかと考えられています。

フランス空軍

フランスのシャルル・ド・ゴール空港では許可の無い空港内でのドローン飛行も発生しており、飛行機と衝突してしまうほど近くに接近する自体にも発展している。

特に近年緊張感が増しているテロ対策の一貫としてフランス空軍は2017年夏から、小型無人機(ドローン)を使ったテロ活動(偵察や攻撃)の対策として、ドローンを鷲で捕獲するために、鷲のトレーニングを開始している。

オランダ警察

オランダでは航空機の操縦士から毎月数百件ほどのドローンの目撃情報や、刑務所の受刑者に対してドローンを使って携帯電話や麻薬を持ち込むことにも使われており小型無人機による不法飛行が大きな問題になっています。
オランダの航空管理当局は2015年の10月から、空港の半径8Kmに飛行しているドローンの無線信号を察知し、追跡技術によって強制着陸させる技術の開発を試すなどしていた。

オランダ警察では2016年頃から不審ドローン対策として、鷲による捕獲の訓練をはじめており、関係者からは「ハイテクな問題へのローテクな解決法」だと話しています。
このアイデアはオランダのセキュリティコンサルティングを行う民間会社のガード・フロム・アバブ社のもので、鷲の捕食の本能を利用してドローン撃退に活用できないかという着想している。警察と連携して訓練を進め、2017年夏頃に開催されたNATO首脳会談の警備も実際に行っていました。

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しかし2017年12月には鷲の育成コストや、そもそも出動する機会があまり発生せずにこのプロジェクトの断念することになりました。
鷲が自律的に不審ドローンを捕獲するのではなく、大型のイベント時に警官が指示をしなければならず、そのイベントでの出動回数も、そのためのトレーニングもかなりの費用が発生しており、最終的には費用対効果に合わないという結果になった。

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