ドローン練習用のおすすめ11機を目的別に比較【室内練習・国家資格の実地試験】

ドローンの練習機(練習用ドローン)は、操縦の練習に使う小型の機体で、何を練習するかで選ぶ機能が変わります(2026年9月時点)。家の中で操縦に慣れるなら送信機とプロペラガードの付く機体、国家資格の実地試験に向けるなら位置を保つ機能を切れる機体が候補です。

この記事では、練習の目的ごとに見る機能を示し、練習用のセットを含む11機を、位置を保つ機能なしで飛ばせるか、バッテリー1本で飛べる時間、価格などで比べます。国家資格の実地試験に向けて練習する人には、国土交通省の資料をもとに、試験に合う練習機も示します。

目次

練習の目的別に見る、向く練習機(早見表)

家の中で操縦に慣れるなら、送信機とプロペラガードの付く小型の機体で足ります。国家資格の実地試験に向けて練習するなら、位置を保つ機能を送信機で切れる機体を選びましょう。

国家資格の実地試験に向けるか、屋外で空撮に進む前か、家の中で慣れるかの問いで、向く練習機が、位置を保つ機能を切れる機体、GPSの機体、送信機とプロペラガードの付く小型の機体に分かれることを示す図
練習の目的から選ぶ練習機
練習の目的見る機能比較表の候補
家の中で、スティックの操作に慣れる小型、送信機、プロペラガード、高さと位置を保つ機能LEGGERO、LEGGERO FPV、LACIERO、DE:LIGHT
家の中で、流される機体を止める操作まで身につける小型、送信機、プロペラガード、高さだけを保つ機能HS210、HS420、HS430
国家資格の実地試験に向けて練習する位置を保つ機能を送信機で切れるDRONE STAR TRAINING、LEVIO
空撮に進む前に、GPSの機体の操作に慣れるGPS、離陸した場所へ戻る機能、送信機HS155、HS156
買う前に空撮用の機体を試す-レンタル(ドローンレンタルの料金比較)

表の行ごとの理由です。

  • スティックの操作に慣れる:高さと位置を保つ機体は、操作しないあいだその場にとどまるので、どのスティックで機体がどう動くかを落ち着いて覚えられます
  • 流される機体を止める操作:高さだけを保つ機体には水平の位置を保つ機能がないため、流れを自分のスティック操作で止めることになります
  • 国家資格の実地試験:実地試験には、位置を保つ機能を切って飛ばす科目があります(「国家資格の実地試験に向けて練習するなら」)
  • 空撮に進む前:空撮に使う小型機も、GPSなどの衛星測位で位置を保つため、同じ仕組みの機体で操作に慣れられます
  • 買う前に試す:空撮用の小型機は、レンタルで借りて飛ばせます

練習機を選ぶ軸と、この記事の比べ方

この記事では、練習したい操作を送信機でくり返せて、予備のバッテリーや部品を買い足して使い続けられる機体を、練習に向く機体とします。

比べると、練習の目的ごとの答えが変わるのは次の5つの点です。

1. その場にとどまる機能:高さだけを保つ機体(気圧センサー)、下向きのセンサの映像で位置も保つ機体(ビジョンセンサ)、GPSで位置を保つ機体があります。家の中で慣れる練習の答えが変わります

2. 位置を保つ機能を切れるか:国家資格の実地試験に向けた練習で答えが変わります

3. 送信機:2本のスティックで操作する送信機が付くかを見ます。スティックの割り当てには、上昇と下降を右のスティックで操作するモード1と、左のスティックで操作するモード2があります。実地試験に向けた練習で答えが変わります

4. バッテリー1本で飛べる時間と、付属のバッテリーの数:どの目的でも、練習できる量が変わります

5. プロペラガード:ぶつかったときに、人や家具を守ります。家の中で練習するかで答えが変わります

位置を保つ機能を切るとは

位置を保つ機能を切ると、機体は風や空気の流れで少しずつ流され、操縦する人がスティックで止め続けることになります。国家資格の実地試験の資料では「水平方向の位置安定機能OFF」と書き、練習場やレンタルでは「ATTIモード」と呼ぶこともあります。

位置を保つ機能に頼らずに、思った位置へ機体を動かし、とどめられるかが、実地試験で問われます。

練習機の比較表(2026年9月24日時点)

比較表に載せたのは、メーカーが示す重さが100g未満で、送信機で操縦でき、技適マーク(日本の電波の決まりに合った無線機に付く印)があり、いま国内で新品を買える11機です。FPVのレース用の機体と、業務用の機体は載せていません。

その場にとどまる機能の種類ごとに、軽い順に並べています。順位ではありません。

スクロールできます
機種重さその場にとどまる機能位置を保つ機能なしで飛ばせるかバッテリー1本で飛べる時間付属のバッテリープロペラガード価格
Holy Stone HS21024.8g(機体重量)高さ(気圧センサー)◯約9分3本周りを覆う作り5,445円(公式ストア)
Holy Stone HS42031g(バッテリー装着時)高さ◯約6分3本全周9,009円(公式ストア)
Holy Stone HS43075g(バッテリー1個装着時)高さ◯約13分3本4枚付属9,980円(公式ストア)
G-FORCE LEGGERO60g(総重量)位置と高さ(ビジョンセンサ)×約10分1本付属12,320円(販売店)
G-FORCE LEGGERO FPV60g(総重量)位置と高さ(ビジョンセンサ)×約10分1本付属14,520円(販売店)
G-FORCE LACIERO80g(総重量)位置と高さ(ビジョンセンサ)×約7分2本全面を覆う19,580円(販売店)
G-FORCE DE:LIGHT99g(バッテリー込み)位置と高さ(ビジョンセンサ)、障害物センサ×約10分2本付属17,380円(販売店)
DRONE STAR TRAINING50.5g(機体重量)位置と高さ(ビジョンセンサー)◯約7分1本記載なし25,700円(公式ストア)
G-FORCE LEVIO95g(総重量)位置と高さ(ビジョンセンサ、ToFセンサ)◯約10分2本機体と一体の枠で全周を囲む29,700円(販売店)
Holy Stone HS15598g(バッテリー込み)位置(GPS)、離陸した場所へ自動で戻る記載なし約14分3本付属しない17,680円(公式ストア)
Holy Stone HS156約99g(本体重量)位置(GPS、オプティカルフロー)、離陸した場所へ自動で戻る記載なし約13分2本4つ付属20,220円(公式ストア)

「位置を保つ機能なしで飛ばせるか」の◯は、送信機の操作で位置を保つ機能を切れる DRONE STAR TRAINING と LEVIO と、もともと高さだけを保つ HS210、HS420、HS430 です。この記事の価格は、Holy Stone と DRONE STAR が公式ストアの表示価格、G-FORCE がメーカーの税抜価格に消費税10%を足した額です。G-FORCE の機体と部品はメーカーが直接売らず、販売店で買うため、店によって価格が変わります。重さはメーカーの書き方のまま載せ、公式サイトに記載がない項目は「記載なし」と書いています。11機とも送信機が付き、モード1とモード2を切り替えられます。

価格で見ると、1万円未満の3機は高さだけを保つ機体で、位置を保つ機能を切れる2機は25,700円と29,700円です。

比較表に載せていない主な機体

  • Tello:練習機としてほかの記事でよく挙がる機体ですが、DJI の公式ストアでは販売を終えています
  • DJI Phantom 4 Pro:実地試験の練習向けに挙げる記事もありますが、DJI の公式ストアでは Phantom 4 Pro V2.0 の販売を終えています
  • HOVERAir X1 Smart:手のひらから飛び立って自動で撮る機体で、送信機は付きません。スティックで操作するには、別売の操作機が要ります
  • DJI の小型機:空撮用の機体で、仕様ページに位置を保つ機能を切る操作が載っていません(「よくある質問」)

候補ごとの向く人と注意点

比較表と同じ順に、どんな人に向くかと、買う前に知っておきたい点をまとめます。

Holy Stone HS210

できるだけ安く、家の中で操縦の基本を練習したい人に向きます。Holy Stone は、100g未満の小型機から GPS 付きの機体まで扱うドローンのブランドで、日本向けの公式ストアを持っています。HS210 は機体重量24.8gのカメラなしの機体で、周りを覆う作りにより、家具や壁にぶつかっても傷つけにくくしてあります。

よい点:比較表の11機でいちばん安い機体です。高さは気圧センサーで保ち、水平の位置は自分で保つので、流される機体を止める操作も練習できます。

注意点:公式ストアのバッテリーの一覧に、HS210用の予備はありません。1本で約9分飛べるのは、ロット番号230819以降の製品です。

Holy Stone HS420

プロペラガードで全周を覆った機体で、家の中で練習したい人に向きます。HS420 は、バッテリーを付けて31gの機体で、カメラも付きます。

よい点:予備のバッテリーを公式ストアで1,680円で買え、付属の3本と合わせて長く練習できます。

注意点:1本で飛べるのは約6分で、比較表の11機でいちばん短い機体です。

Holy Stone HS430

家の中で、1本のバッテリーで長めに練習したい人に向きます。HS430 は、バッテリーを1本付けて75gの折りたためる機体で、プロペラガード4枚が付きます。

よい点:1本で約13分飛べるバッテリーが3本付き、予備も公式ストアで1,840円(充電ケーブル付き)で買えます。送信機は、はじめはモード2に設定されています。

注意点:予備のバッテリーは、機体の色(グレーとブルー)ごとに別の商品です。機体の色に合うものを選びましょう。

G-FORCE LEGGERO

スティックの割り当てを、落ち着いて覚えたい人に向きます。G-FORCE は、ラジコンやドローンなどのホビー製品を輸入・卸売し、製品の企画もする株式会社ジーフォース(東京都千代田区)のブランドです。機体はメーカーが直接売らず、販売店で買います。LEGGERO は総重量60gの折りたためる機体で、下向きのビジョンセンサで位置を保ち、高さも自動で保ちます。

よい点:操作しないあいだは、機体がその場にとどまります。予備のバッテリーやプロペラ、アームなどの部品を、メーカーのパーツリストから買えます。

注意点:付属のバッテリーは1本(約10分)です。続けて練習するなら、予備を買い足しましょう。

G-FORCE LEGGERO FPV

機体の目線の映像を見ながら飛ばす練習もしたい人に向きます。LEGGERO と同じ60gの機体に、スマホを入れて使うVRゴーグルが付きます。

よい点:予備のバッテリーは LEGGERO と共通です。

注意点:付属のバッテリーは1本(約10分)です。ゴーグルで映像を見るには、自分のスマホが要ります。

G-FORCE LACIERO

家の中で、ぶつかったときの守りを重く見る人に向きます。LACIERO は総重量80gで、上下から全面を覆うプロペラガードが付きます。

よい点:バッテリーが2本付き、予備は LEGGERO と共通です。

注意点:1本で飛べるのは約7分です。

G-FORCE DE:LIGHT

壁や家具にぶつけにくい機体で練習したい人に向きます。DE:LIGHT は、バッテリーを含めて99gで、前後左右と上の5方向の障害物を検知するセンサが付きます。

よい点:バッテリーが2本付き、1本で約10分飛べます。

注意点:障害物センサは、付属の部品を機体に取り付けて使います。

DRONE STAR TRAINING

国家資格の講習や実地試験に向けて、家で練習したい人に向きます。DRONE STAR は、スマホゲーム向けのデザインや、IoT・ドローンの事業などを手がける株式会社ORSO のブランドです。TRAINING は、機体重量50.5gの機体と送信機のセットで、送信機のボタンでビジョンセンサーを切れます。

よい点:ビジョンセンサーを切ると機体が流されやすくなり、位置を保つ機能を切った状態の操縦を練習できます。実地試験のコースを約3分の1の大きさで再現したとする、トレーニングマット(55,000円)も別売であります。

注意点:メーカーは使う場所を屋内専用としています。1本で飛べるのは約7分で、付属のバッテリーは1本です。ビジョンセンサーは、機体と送信機をつなぐたびにONに戻ります。

G-FORCE LEVIO

位置を保つ機能を切れる機体で、撮影も楽しみたい人に向きます。LEVIO は総重量95gで、上下方向の揺れを抑える1軸のジンバルにカメラを載せています。

よい点:送信機のスイッチで、センサを切って操縦するマニュアルモードにできます。プロペラは、機体と一体の枠で全周を囲まれています。

注意点:比較表の11機でいちばん高い機体で、予備のバッテリーも3,520円です。

Holy Stone HS155

空撮に進む前に、GPSの機体で屋外の操縦に慣れたい人に向きます。HS155 は、バッテリーを含めて98gの GPS 付きの機体です。

よい点:ボタン1つで離陸した場所へ戻れるほか、送信機との接続が6秒以上途切れたときも自動で戻ります。1本で約14分飛べ、比較表の11機でいちばん長い機体です。

注意点:メーカーは、屋外では風のない状態で飛ばすよう勧めています。公式ストアのバッテリーの一覧に、HS155用の予備はありません。

Holy Stone HS156

折りたためる GPS の機体で、空撮に進む前の練習をしたい人に向きます。HS156 は本体重量約99gで、GPS に加えて、センサの映像で位置を測るオプティカルフローも積みます。

よい点:予備のバッテリーを公式ストアで3,050円で買えます。離陸した場所へ自動で戻る機能が3種類あります。

注意点:メーカーは、屋外では風のない状態で飛ばすよう勧めています。付属のバッテリーは2本(1本で約13分)です。

国家資格の実地試験に向けて練習するなら

国家資格の実地試験には、位置を保つ機能を切って飛ばす科目があります。家で練習するなら、位置を保つ機能を切れる機体を選びましょう。

二等の実地試験では3科目のうち1科目(異常事態における飛行)を、一等では3科目すべてを、位置を保つ機能を切った状態で飛ばします。比較表で切れるのは DRONE STAR TRAINING と LEVIO です。高さだけを保つ HS210、HS420、HS430 でも、流れを止める操作は練習できます。

家の練習機で練習できるのは、スティックの操作と飛ばす経路の形までです。試験は試験機関が用意した機体を使い、屋外で飛ばします。試験に近い機体での操縦や、風の中での操縦は、講習や練習場で練習することになります。

練習機でよくある不安

トイドローンで練習して、大きな機体の操縦に役立つか

スティックの操作と、経路や機首の向きの練習には役立ちます。 試験に使う機体も、2本のスティックで前進と後進、上昇と下降、左右移動、左右旋回を操作する送信機で動かすと、国の基準で決まっているためです。一方で、機体の大きさ、重さ、風を受けたときの動きは違います。

安い機体はすぐ壊れないか

練習ではぶつけることもあるので、部品と予備のバッテリーを買い足せる機体を選びましょう。G-FORCE は、機体ごとのパーツリストに、バッテリー、プロペラ、アームなどの部品を載せています。Holy Stone は公式ストアで一部の機体の予備のバッテリーを売り、ほかの店で偽のバッテリーを買うと爆発のおそれがあるとして、公式の店で買うよう案内しています。DRONE STAR も、バッテリーのセットを公式ストアで売っています。

100g未満ならどこでも飛ばせるか

飛ばせません。空港の周辺や一定の高さ以上など、100g未満でも国の許可などが要る場所があり、公園では管理者の決まりに従います。100g以上の機体を屋外で飛ばすときの手続きは、ドローン登録の手続きと費用にまとめています。

スマホで操作する機体で練習になるか

実地試験に向けて練習するなら、送信機の付く機体を選びましょう。試験に使う機体は、2本のスティックの送信機で操作すると国の基準で決まっています。

買う前に確かめること

  • 練習の目的に合う、その場にとどまる機能か
  • 位置を保つ機能を切れるか
  • 送信機が付くか
  • 予備のバッテリーと交換用のプロペラを、公式の店で買えるか
  • 技適マークがあるか
  • バッテリーを含めた重さが100g未満か
  • 屋内専用の機体ではないか
  • 販売を終えた機体ではないか

確かめる理由は次のとおりです。

  • その場にとどまる機能:家の中で操作に慣れるのか、流れを止める操作まで練習するのかで、向く機体が違います(「練習の目的別に見る、向く練習機(早見表)」)
  • 位置を保つ機能を切れるか(実地試験に向けて練習する場合):実地試験には、位置を保つ機能を切って飛ばす科目があるためです
  • 送信機:送信機が付かず、スマホや本体のボタンで操作する機体では、スティックの操作を練習できません
  • 予備のバッテリーと交換用のプロペラ:1本で飛べるのは約6分から約14分と短く、続けて練習するには予備が要ります。プロペラは、ぶつけると傷みます
  • 技適マーク:総務省は、付いていない無線機を使うことについて、次のように案内しています

一部の無線機を除いて、技適マークが付いていない無線機を使用すると、電波法違反(※)になる恐れがあります。

総務省ウェブサイト
  • 重さ(屋外でも飛ばす場合):バッテリーを含めて100g以上になると、屋外で飛ばすには機体登録が要ります
  • 屋内専用(屋外でも飛ばす場合):メーカーが使う場所を屋内に限っている機体があります
  • 販売を終えた機体:壊れたときに、部品や予備のバッテリーを買えなくなることがあります

よくある質問

ドローンを自宅で練習するにはどうしたらいいですか

送信機とプロペラガードの付く小型の機体を選び、周りの人や物から離して飛ばしましょう。家の中での飛行には、航空法(昭和27年法律第231号)の規制は当たりません。機体の選び方は「練習の目的別に見る、向く練習機(早見表)」にまとめています。

ドローンは免許なしで飛ばせますか

飛ばせます。国家資格(無人航空機操縦者技能証明)について、国土交通省は次のように案内しています。

無人航空機操縦者技能証明書の取得は、無人航空機の飛行において必須事項ではありません。

国土交通省ウェブサイト

ただし、飛ばせない場所があります(「100g未満ならどこでも飛ばせるか」)。

初心者におすすめの安いドローンは

練習用なら、比較表で1万円未満の機体は、HS210(5,445円)、HS420(9,009円)、HS430(9,980円)の3機です。どれも高さだけを保つ機体で、位置を保つ機能はありません。スティックから手を離しても機体がその場にとどまるほうがよいなら、1万円台の G-FORCE の機体が候補です。

DJI のドローンで練習できますか

DJI の Neo、Flip、Lito X1、Mini 5 Pro の仕様ページに載る飛行モードはシネ・ノーマル・スポーツの3つで、位置を保つ機能を切る操作は載っていません。実地試験の「位置安定機能OFF」の練習には、比較表の DRONE STAR TRAINING か LEVIO が候補です。

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